三軸修正法黎明期
「これからまくタネ」 56〜
池上悟朗


「これからまくタネ」は、現在静止画となっています。

「これからまくタネ」 56
「ローラー台」56

自転車競技者の必須アイテム「ローラー台」これは面白くて奇妙な練習器具のNo1。丈夫な円筒が 3本付いていてその上に自転車を乗せる。自転車のタイヤが回ると前の車輪が乗っている筒が後ろと 連動して回るから、一生懸命漕いでいるうちはちゃんと道路を走っているのと同じにハンドルを操作 してバランスが取れるけど、漕ぐのを止めた瞬間。足はペダルに縛り付けてあるから、何かにあわて て掴まるか近くにいるだれかに支えてもらわないと確実に転ぶ。掴まるものが近くに無ければ誰かが 来るまで必死にこぎ続けるという拷問装置だ。まるでハツカネズミの巣についている車輪みたいだ。 体験してみたけれど、乗れるようになるのはかなり難しい。さっそくひっくり返ってI君の大事な 自転車にちょっとだけ傷を付けてしまった。「やばっ!高いんだよな、きっと」  どきどき。 開く


「これからまくタネ」 57
「爽快」57

借りた自転車であちこち移動するようになって気が付いた。1時間もあれば隣の市までいける。 今までは350円でみそ汁付きのカツ丼を食べるために片道3時間も歩いて駅ビルの定食屋に 行ったこともある。そうか運動はすべて駄目かと思っていたけれど100m走や柔道が出来な かっただけで。瞬発力がいらない「歩いてカツ丼運動」や「20Km先の喫茶店でコーヒー運動」 なんかは出来るんだ。そんなことに価値があるなんて一度も考えなかった。そういえば筋肉に 白身筋と赤身筋とあって白身の魚はじっと獲物を待ってから一気に飛びかかるしマグロは赤身で ずーっと動き続けるように出来ているんだった。僕の体も赤身ばっかりだと思えばそれを生かす 運動なら出来るかも知れない。でも運動会の花形はなんで短距離走なんだろ?そうか!「時間が 無い」からだ。ただそれだけの事だったのさ、きっと。 などといつもの町を借りた自転車で走りながら結構これが気持ちいい。でもそれで何が出来るんだろ?



「これからまくタネ」 58
「実習が近い」58

5年生の秋から6年生の秋まで一年間訓練期間があるのでそろそろ実習が近づいて来る。 実習にまず乗り組む船は日本に2隻しかないあの帆船だ。乗り組んでしばらくするとあの 高いマストに登らないといけないらしい。先輩からいろいろと大変なことやまことしやかに 語り継がれてきた怪談もたくさんあるので、もうびびっている。高いところは特別高所恐怖 症ではないけれどジェットコースターも出来れば避けたい性格なので今からもう心配。 でも前よりちょっと良くなってきたのは、周りの友達も、言わないけれどどうせ不安も あるんだ。と思えるようになってきたことだ。「きっと自分だけじゃないぞ」と思えるだけ 視野が広がってきたって事なんだ、きっと。



「これからまくタネ」 59
「制作中」





「これからまくタネ」 60
「制作中」







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