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三軸修正法黎明期
「これからまくタネ」 16〜20
池上悟朗


「これからまくタネ」は、演出上動画を組み込んでおります
ご覧になる方の環境によっては、「かなり重い」場合もあると思われますがご了承下さい。


「これからまくタネ」 16
「自意識過剰1」

「自意識過剰1」 小学校での私はというと目立たない存在だったと思います。目立ったことは何も出来 ない子供だったからです。でも心の中も静かな平穏なわけじゃなく、オーバーヒートで 真っ赤になった心臓とそれにブレーキを掛け続ける脳みその戦いで大騒ぎです。 怒られるから、誇り高くいなきゃならないので元々些細なことが恐い性格の私が 授業中に手を挙げてなにか発言するときは絶対間違っちゃいけないわけです。恥を かいちゃいけないわけです。そんなことになったら二度と立ち直れないと思うので ですから、結局手が机に張り付いたままになるわけです。頑張ろうと思う気持ちは もの凄くあるのに。無理なところを頑張って手を挙げたら、自分へのご褒美に 普通以上に格好良く出来て欲しいなんて思うからよけいに緊張します。父は「俺は 1番以外取ったこと無いぞ!!」「今度は級長に立候補したか!」「こんなことじゃ お前はだめだ」というようなことをしょっちゅう口にしますから気持ちがとても焦 ります。結果として先生に当てられると「真っ赤になっちゃう」し、「ドモっちゃう」 し、「がたがた震えちゃう」ことになり、余計手なんか挙げられません。周りから 何もしていないように見えるだろうけれどいつもクタクタです。どうやってこんな自分 から抜け出たらいいんだろうといつまでも悩みます。

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「これからまくタネ」 17
「自意識過剰2」

いちいち頭で考えるので人と話をするのにテンポも変だし、思ったことをそのまま 口に出来ないのでタイミングがずれるし、顔は無表情になります。周りの人と違っ ちゃってるとわかるのでだんだんふさぎ込むことになります。先日神戸の三宅先生 が神戸では言葉に詰まることを「かむ」といって「こいつ何考えてんやろ」と信用 されないと教えてくださいましたがこのときの僕がその通りです。「感動」するこ とがうまく出来なくなってきます。間の悪い漫才みたいでモーレツ歯がゆいですし 人の中に入っていきづらい。でも「心の中」では「一生懸命」「まじめ」にやっている つもりですよ。きっと外からは全然なんにもしていない様に見えるでしょうけど。 「何を考えているのか分からない」と気味悪がられる気がする。これが結構きつい です。上手くやろうと思うのがいけないんですが、どうしてか完璧に出来なきゃいけ ないと思ってしまうんですね。こういときには「とにかくやってみろ!」とせかさ れるのが一番辛いですね。何の練習もしてないのに「100点満点」を「今、この場で」 やらないといけないから。

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「これからまくタネ」 18
「死んだフリ」

「死んだフリ」 人と話をしようと思っても、話に入っていくタイミングが取れないんです。 無理に入っていっても気まずくなるので、チャレンジするたびに疎外感が増すばかり です。「だれか助けてー!」と言えれば良かったんですが、格好付けなきゃいけな いなんて思ってたからそれも出来ない。心の中ではありとあらゆる部分から真っ赤 なマグマがピューピュー吹き出しかけています。でもなおさら何にもアクションを 起こせない。そんな風ですからネガティブに見えて、余計父の逆鱗に触れるわけです。 前にも書きましたが、「悪いことをする」んじゃなくて「何もしないから」怒られ るんです。 ある日長々と父の説教を受けていた私はどうしようもなくなって、その状況の 全部、すべてを放り投げることにしました。後から考えるとそういうことだと思います。 父から見ると「突然横になって寝てしまった」らしいです。いびきをかいてその場 で眠り込んでしまったらしい。わたしは1度だけだったように思うのですが、父に聞くと そのあと怒ると何度もその場で突然寝てしまったそうです。昆虫や小動物がよくする 「死んだフリ」でしょうか。とにかく普通じゃない状態になっていたわけです。 ある意味「安全装置」が作動した状態。家庭で電子レンジとドライヤーを使うと突然 ブレーカーが働いて真っ暗になることあったでしょう?。あれです。

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「これからまくタネ」 19
「正義感」

小学校でなんとなくいつもいじめられている子、いるでしょ。私は運動はクラスで女の 子より足が遅かったので、面白くないから休み時間に本を読んでいるか机の上で消しゴ ムを削ってクイーンエリザベス号を作っていたりしたのでみんなと遊ぶことは無かった のですが、なぜかいじめられたりしませんでした。成績も三角と一重丸ばかり並んでい たのですけどそういう対象じゃなかったらしいです。だから今いじめられている子供で 「あれが出来ないから」とか「こんな性格だから」とかどこかに書いてありそうな理由 を探している子がいたら、参考にはならないかもしれないけれどどれも間違っているん じゃないかな?と言ってあげたいですね。だって僕なんかいじめられる条件がみんなそ ろっていたものね。なのに無視されていたこともありませんよ。そんなことも「有り」 です。 ただ辛かったことと言えば妙に正義感が強かったためにいじめられている子を見ても 授業中手を挙げられないほどの私のこと。助けに入りたいのに出来ない自分が嫌でたま りませんでした。ほら、完璧にやりとげてヒーローになりたいわけね。頭の中では西部 劇のフィルムの格好いいところだけがエンドレスで回っています。でも、ケンカに負け るようなことが起こったら人生終わっちゃうなんて思うのでとても足が前にすすまない 。結局外から見ると「何にもしない」人だったろうと思います。

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「これからまくタネ」 20
「手足のしびれ」
病気の話題に戻ります。小学校の5年生のころです。頭痛や、立ちくらみみたいな症状 が続いて、(今なら三軸修正法でちょちょいのちょいですね。)ちょっと痛み止めの 注射をしたりむち打ちのカラーを首に巻いたりしているうちに少しずつ左手がじんじん しびれて来たのかなー。気がついたら左半分が右半分と違うぞ!と言う感じになってい ました。工作好きの僕がカッターで鉛筆を削るのに上手く左手で鉛筆を固定できないよ うな、そんな感じです。最初の頃にどんな風だったかあまり覚えていないのですが医者 と両親の間でも、そんな「異常」があるという認識になっていて、それからは「こっち の手をつねってもあまり痛くないんだね?」とか「左手が動かしにくいんだよね。」と か聞かれることが多くなってきました。両手を同じ間隔で開いたり閉じたりすると右手 に比べて左手がスローなので回数がかなり違ってしまいます。小さい頃肥満だったこと はお話ししましたが、数年前に下痢が止まらず激やせしてから太れなくなり、頻繁にお 腹をこわして痩せすぎ体型になっていました。学校でトイレ、それも大の方に行きたく なると困るの出来るだけ朝なんか食べたくない。とてもとても貧弱で、その上左手の 自由が利かないのです。今から思えば、ですがあまりにも毎日怒られることで神経性の 症状だったんじゃないかな。もちろん昔のことですから正確にはわかりませんけど。 「気が小さい」って言われることは大っ嫌いだけど生まれつきなんだからしょうがない や。正義のヒーロー志望のはずがまるで正反対の毎日ですね。

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